MARY J. BLIGE - All That I Can Say
1999年の『Mary』に収録。
1992年のデビュー以来、ヒップホップ・トラックにヴォーカルを乗せる独自のスタイルで次々にヒットを飛ばしてきた"Queen of Hip Hop Soul"ことMary J. Blige(メアリー・J・ブライジ)。
ライブ盤『The Tour』を挟んだ1999年、自身の名を冠してリリースされた4作目のアルバム『Mary』。
Albert Watson撮影のジャケット写真が物語るようにヒップホップの鎧を脱ぎ捨て、1人のシンガーとして素の自分を表現したアルバムのイメージを最も印象付けたのが、Lauryn Hill(ローリン・ヒル)がコンポーズ&プロデュースした"All That I Can Say"。
Stevie Wonderが1976年の名作『Songs in the Key of Life』で提示したサウンドを現代に蘇らせたような、アナログ・シンセの音の粒子が幾十にも重なり不思議な高揚感をもたらすイントロ。
サンプリング・ドラムと流れるようなベース・ラインが作り出すゆったりとしたオーガニックなグルーヴ。
隠し味的なアコースティック・ギターのリズムをバックに左右別々にコード演奏することによって空間的な音の広がりを感じさせるとびっきりキュートで温もりのあるキーボードの音色。
"Loving you is wonderful, Something like a miracle"
Lauryn Hillのペンによる愛の賛歌をあくまで自然体で歌うMary J. Bligeの美しいボーカル。
そして、サビでMaryが歌う"all that I can say"のフレーズに続いて"do do, do do, do do, doo"と歌うLauryn Hillのハートウォーミングなコーラスのリフレインとともにフェードアウトするエンディング。
Fugeesの大ブレイク~自身のソロ・アルバムでのグラミー賞5部門の制覇と絶頂期を迎えていた1990年代後半のLauryn Hill。
プロデューサーとしても様々なアーティストを手掛けていたLauryn HillがMary J. Bligeのソウル・シンガーとしての魅力を引き出すことに成功した、愛に満ちた究極の名曲です♪
MARY J. BLIGE : Releases
『Mary』
1999年の4th。Dionne Warwick"April Fools"のギター・サンプルが印象的な"beautiful ones"、Elton John"Bennie and the Jets"をベースにした"deep inside"(Elton Johnがピアノで参加)、First Choiceのダンス・クラシック"let no man put asunder"のカヴァーもオススメ。
Lauryn Hill : Production & Appears on
Retrospect For Life (feat. Lauryn Hill)
Commonの1997年の名作『One Day It'll All Make Sense』に収録。Donny Hathaway"song for you"引用のピアノで始まるヒップ・ホップ・バラードの名曲。Stevie Wonder"Never Dreamed You'd Leave in Summer"引用のフックを歌うLauryn Hillの鳥肌もののヴォーカルが聴き所。
A Rose Is Still a Rose
1998年の『A Rose Is Still a Rose』に収録。Lauryn Hillがコンポーズ&プロデュース。ヒップ・ホップをベースにストリングスなど生楽器を加えたオーガニックな演奏をバックにAretha Franklinがゴスペル・スタイルの素晴らしいヴォーカルを聴かせる大名曲。
On That Day
BeBe Winansとのゴスペル・デュオで活躍するCeCe Winansの1998年のソロ・アルバム『Everlasting Love』に収録。Lauryn Hillがコンポーズ&プロデュース。レゲエ風のベースラインが印象的なヒップ・ホップ・トラック、華麗なストリングスとピアノ、CeCe Winansのソウルフルなヴォーカルとゴスペル・コーラス。すべてが完璧な傑作ナンバー。

















